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2020.04.14 Tuesday

巴里マカロンの謎

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    おはようございます、Ticoさんです。

    昨日は冷え冷えのざざ降り雨でしたが、

    今日はお天気でよろしいですな。

    「今日は天気が晴れだ」「晴れだとどうなるの?」「知らんのか」

    「オフトゥンが干せる」

     

     

    さて、本日のブログ記事は、

    米澤穂信先生の『巴里マカロンの謎』を

    ご紹介したいと思います。

     

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    【ミステリーだけど人が死んだり怪我したりとか一切ナシ】

     

    米澤穂信先生というと、京アニが映像化した『氷菓』の原作、

    「古典部シリーズ」の作者だといえばご存じの方もいらっしゃいますでしょうか。

     

    近年は『折れた竜骨』『王とサーカス』などの本格的なミステリも書かれていますが、

    もともとの始まりは「古典部シリーズ」などのように高校生の日常に起こる、

    青春の1ページに潜むちょっとした謎解きが持ち味だったりします。

     

    この『巴里マカロンの謎』も「小市民シリーズ」と呼ばれる作品で、

    かなり前に短編集や長編あわせて3篇出ているのですが、

    この『巴里マカロンの謎』はひさびさの同シリーズの新作となります。

     

    みどころその1:お菓子にまつわる短編集、悲しい目に遭う人はいないミステリ

     

    さて、小市民シリーズはタイトルに洋菓子がはいっていて、それが物語のカギになっているのですが、

    なんとなく察せられたように、「人が死んだり怪我したり」という悲しい目に遭う人は誰もいません。

     

    まあ、ちょっとビターなことは起きますが、あくまでも青春の1ページを彩るものにすぎなくて。

    そのあたり、ショッキングな描写や重苦しい内容はダメ、って人は安心して楽しめます

     

    あと、本作は短編集ですが、前作とは直接繋がりはないですし、

    主要キャラ二人の関係性は冒頭の描写を読んでいればなんとなく察することができますから、

    この『巴里マカロンの謎』から「小市民シリーズ」に入るのは全然アリでございます。

     

     

    みどころその2:小鳩くんと小佐内さんの友人以上恋人未満の仲にニヤけます

     

    主要な登場人物は、高校生の男女のカップル、小鳩くんと小佐内さん。

    なんとも可愛らしい苗字ですが、二人の仲は友人以上恋人未満

    小鳩君は「共犯関係」などと呼んでますね。

     

    小佐内さんはちょっと小悪魔っぽいところがあるなかなかイイ性格の女の子で、

    小鳩くんは人よりはちょっと推理ごとに頭が回る健気なところもある男の子。

    二人の願いは「小市民になること」。面倒ごとやミステリの主人公などうんざりなのです。

     

    でも小佐内さんはなぜか厄介ごとに巻き込まれちゃう性格のようで、

    小鳩くんはそれをほうっておけなくて頭を回転させることになる……というのが大体の筋。

    まあ、傍から見れば仲良しなんですが、びみょーにくっつかないんですよね、この子たち

     

     

    みどころその3:「二段構えのミステリ」に思わずうならされる

     

    さて、ブログを書くにあたり、あらためて本書を読み返したんですが、

    この作品のミステリの妙味として「二段構え」の謎解きがあるのでは、と思ったちこさんです。

     

    「事件」自体の謎解きはあるのですが、それを小鳩くんが解いた後に

    往々にして小佐内さんの手で明らかになる「事件の意外な背景」。

    これが結構「そうだったのか!」と膝を打つ展開になっていて、なかなか読み応えがあります。

     

    それらはちょっとビターな出来事なのですが、人生ではだれしも出くわすもので、

    でも当人にはおおごとだったりするあたりが、この作品の魅力といえるでしょう。

     

     

    みどころその4:それにしても小佐内さんがカワイイ。

     

    あとは、この作品のヒロインである小佐内さんがカワイイというのはやはり外せません。

     

    背がちっこいという以外は外見の描写はあまりないのですが、言葉の使い方や

    お菓子を前にしての振る舞いがいかにも女の子な感じで実に魅力的なのです。

     

    本作締めのエピソード「花府シュークリームの謎」は書きおろしなのですが、

    このラストのシーンで「ある光景」を目にしてうっとり夢心地になってしまう小佐内さんは必見です。

    そりゃ小鳩くんもなんだかんだでこの子をほっとけないよなあ……

     

    unnamed (1).jpg

    【シリーズ累計部数からも人気の高さがうかがえます】

     

    というわけで『巴里マカロンの謎』のご紹介でした。

    小佐内さんと小鳩くんのさらなるお話を知りたい方はぜひシリーズ一作目である

    「春期限定いちごタルト事件」からお読みいただければと思います。

    なんとも甘くてちょっとビターな青春ミステリーが味わえますよ!

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