2008.04.08 Tuesday

イタリア遺聞

0
    イタリア遺聞 (新潮文庫)
    イタリア遺聞 (新潮文庫)
    塩野 七生

    最近、塩野七生女史の本にどっぷり浸かっている毎日です。
    作家としてデビューしたのが私の生まれる前だと最近確認し、ビックリ。
    なるほど、「ローマ人の物語」は集大成であるわけです。

    本書『イタリア遺聞』はエッセイ集というか歴史の小ネタ集です。
    ヴェネツィアのゴンドラの色から始まり、ユダヤ人の「ゲットー」に
    関する話題を取り上げ、かつて活躍した出版業者の生涯に触れ……

    そこにあるのは、原資料から掬い上げたエピソードの数々。
    なるほど、この人の書く作品に何かしらの迫力があるとするなら、
    それは現地に赴き原資料を読み、実像に肉薄した上で書くゆえの
    凄みなのだなと実感します。

    こういうのに触れるにつけ、
    「現実」「史実」というものが持つ、圧倒的な存在感を思い知らされます。
    当たり前といえば当たり前なのですが。
    そこにあるというだけで、打ちのめされるような脅威的な何か。
    それはとても素晴らしく、とても美しく、とても残酷で、とても醜い。
    自分が書こうと考えているものが、どうにも卑小に思えます。
    とはいえ、そこですくんでいるだけでは前に進めないのですが。

    「君が読みたいと思うものを書くことから、まずは始まるんだよ」と
    かつて師匠に教わりました。足を踏み出さねば、ともかく歩けないのだな。

    さて、次は『海の都の物語』を読みたいところなのですが、
    Amazonでは新刊置いてないのですよね。書店取り寄せかなァ。
    2008.04.08 Tuesday

    春眠暁を覚えず

    0
      どうもこのところ寝呆けている日々が続いております。
      三月に入って暖かくなってからですね。
      8時過ぎてぐーすかすぴぴと寝汚く寝こけております。

      まあ症状がひどかった頃は不眠症で全く眠れないこともあったので、
      それに比べると眠れる分マシなのですが、さすがに寝すぎだなぁと
      実感する次第。

      目覚まし一つだけだと「止めて二度寝」のケースが多いので、
      ここはやはり二つ用意して二段構えで起こすようにするといいのかな。

      「何時に出かけなきゃ」という強制がないぶん、
      生活リズムには自律が必要ですな。うーむ。
      2008.04.07 Monday

      チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷

      0
        チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
        チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
        塩野 七生

        ルネサンス期に流星のごとく現れて消えた英雄、
        チェーザレ・ボルジアの伝記であり歴史であり小説である本書。

        群雄割拠して小国乱立状態であった当時のイタリアにあって、
        王国建国を夢見て駆け抜け、そして散っていった若者の生涯を
        巧みにすくいあげています。

        法王の息子として生を受け、齢18で枢機卿となり、
        後に、ヴァレンティーノ公爵としてロマーニャ地方を次々と制し、
        その犀利な知性と政治手腕は彼のマキアヴェッリを驚嘆させ、
        時の天才レオナルド・ダ・ヴィンチとも手を組ませます。

        彼がその夢と野望を達成していれば、イタリア統一は
        近代以前に達成され、あるいはフランスと比肩する大国に
        のしあがっていたかもしれません。

        そのチェーザレですが、しかし、病が元で危地に陥り、
        危地から抜け出せないままに非業の最期を遂げます。

        運命であった、と片付ければ簡単ですが、
        私が思うにその失敗は彼の若さにあったのではないかと思います。
        チェーザレはイタリア語でカエサルの意味。

        そのユリウス・カエサルは、
        台頭するまでに四十まで待たねばなりませんでした。
        しかし、その歳月は無為の時間ではなく、豊富な人生経験を
        蓄える時間だったのではないでしょうか。

        チェーザレにはその時間がなかった。
        その若さゆえに野望に邁進できたのでしょうが、
        その若さゆえに破滅を回避できなかったように思えます。

        織田信長を引き合いに出せば、彼もまた夢半ばで倒れましたが、
        羽柴秀吉という後継者が育っていて、その跡を継ぎました。
        チェーザレには後継者を育てる時間がなかった。
        なればこそ、流星のごとく歴史に消えていったのでしょう。
        2008.04.06 Sunday

        オープニング

        0
          終わるものがあれば、始まるものもまたあるわけで。

          コードギアス 反逆のルルーシュR2」がいよいよ放映開始です!

          前期はずっと追いかけていて楽しませてもらいましたが、
          最後の締め方で「えっ、どうなるの?」と思っていた次第。

          それだけに第二期のオープニングは楽しみにしていました。
          見始めて「あれ? あれれ?」と思うことひとしおでしたが、
          終わってみると次話が実に待ち遠しい。

          前期の最後で何があったのか。空白の一年に何があったのか。
          くあー、今後も楽しみであります。

          2008.04.06 Sunday

          論語

          0
            論語 (講談社学術文庫)
            論語 (講談社学術文庫)
            加地 伸行

            いまさらながら『論語』です。
            一週間前からちびちびと読んでいましたが、ようやく読了。
            やっとこさレビューが書けます。ふいー。

            なぜ『論語』なのか? ことの起こりは先日の母校訪問です。
            お世話になっていた教授との話の中で私のメンヘル話題になり、
            私が「人間へこんだって、そこから立ち直ればいいんですよ」と言うと、
            教授は「それは老荘思想的な考えだね」とおっしゃられた次第。

            そういや、大学時代に老子と真正面に向きあったことはなかったなと思い、
            一念発起して読んでみることにしたのですが、大学時代に買った参考書を
            いくつかひもとくと、どうやら老荘思想的な考えは昔からあったとはいえ、
            きちんとした形として成立したのは孔子以降らしいと判明。
            いわば孔子の胸を借りる形で老子は登場してきたのですね。

            つまり老子をよりよく理解しようとしたら、まずは孔子を祖とする
            儒教的な考えを踏まえておく必要があり、そこで『論語』というわけです。
            まあ厳密にやるなら四書五経全部学ぶ必要がありますが、
            さすがにそこまではやってられないのでとりあえず『論語』なのです。

            というわけで『論語』なのですが、読んでみてまず思ったことが
            「孔子の不遇っぷり」。とにかくもう仕官の口がありません。
            魯の国に仕えた経験はありますが陪臣もいいところです。
            あまりの不遇っぷりにろくでもないヤツが招聘してきたにも関わらず
            それに応じようとする孔子を弟子が諌める場面もあったりします。

            処世という面では、この孔子なる人物は下手っぴなのでしょう。
            時は戦乱の春秋戦国時代。儒教は元々治世の思想といえるもので、
            生き馬の目を抜くような時代では、なかなか通用しがたい部分があります。
            ただ、そうやって不遇を味わいながらも、頑固一徹に自分の教えを通し、
            またその教えが東北アジアの基本的な共通意識に沿っていたからこそ、
            時を越えて伝わり、後に隆盛を極めたのでしょう。

            ちなみに儒教が発展したのは漢が誕生した時に劉邦に仕えた
            叔孫通なる人物の功績によるところが大きいです。
            かの御仁は儒学者ではありますが、かなり処世には長けていて、
            項羽と戦っていた時は乱世に強いならず者をあえて推挙し、
            いざ漢帝国が成立して、ならず者揃いの功臣たちに頭を痛めていた
            劉邦に「ここは儒教の出番です」と申し出て儀礼いっさいを
            取り仕切らせて見事成功を治めたのが儒教隆盛の端緒となってます。

            いささか話題がそれました。さて『論語』本編に話を戻すと、
            またそこに感じられるのは、孔子の弟子に対する深い愛情です。
            勇猛果敢な子路という人物を時にほめ時にいなし、
            そこには長所短所をひっくるめて弟子を指導する教師としての
            思いやりというものが感じられます。
            また孔子最愛の弟子といわれる顔淵が亡くなった際の深い嘆きからも、
            またその愛情がうかがえる次第です。

            と、まあ、読んでいて、あらためて血の通った書物だと思いました。
            寸言に心を打つ文章が随所にあり、まさしく正しく古典といえます。

            そんな『論語』の中で、私が特に気に入った言葉が次の二つ。
            どちらも有名な台詞ではありませんが、特にじいんときました。

            「子曰く、約を以って之を失う者は、鮮なし。」

            「子曰く、人の己を知らざるを患えず。其の不能を患えるのみ。」

            どちらも孔子の言葉。

            前者は「貧困であれば、それ以上失うものはない」という言葉。
            ただし鮮なし(すくなし)とあるので皆無ではないのがミソ。
            要は心根次第というわけですね。

            後者は「他者が己の力量を知らないからといって不満を抱くな。
            むしろ自分の力量不足に思いを致すべきだ」という言葉。
            無闇にプライドの高い私には耳の痛い貴重なアドバイスです。

            他にもたくさんの言葉がありましたが、なかなか全部は暗記できません。
            ただ、何が書いてあったか薄ぼんやりと覚えておいて、
            何かあったときにひもといて探してみるのが良い方法なのかな。

            さて、『論語』を読み終えたところで、
            いよいよ『老子』、および、そこから政治思想の流れを汲んでいるらしい
            『韓非子』へと移りたいところではありますが、世の中には
            老子の訳注本はごまんとあるわけでして、さてどれを読んでいいのやら。
            目下、母校の教授にアドバイスをお願いしているところです。
            適切な本が紹介されたら、またちびちびと読んでいこうと思います。
            2008.04.05 Saturday

            天野月子

            0
              天龍
              天龍
              天野月子,戸倉弘智

              四月入って早々にむだづかいの報告です(笑)
              天野月子のアルバムCDをていやーっと買いました。
              買ったのは「天龍」「A MOON CHILD IN THE SKY」「Sharon Stones」の三枚。

              天野月子を知ったのはゲームつながりです。
              「零」というホラーゲームがあって、それの主題歌を歌っているのですが、
              これがまたしびれる出来でして、いつかまとめて聞きたいと思ってました。
              なかなかきっかけがなかったのですが、つい先日に「零」のプレイ動画を
              見て欲求が再燃し、このほどまとめて買った次第。

              気に入ってるのは、やはりゲームの主題歌となっている
              「蝶」「聲」の二曲で思い入れがあるぶん味わい深いのですが、
              それ以外にもなかなか良い曲がありました。

              たとえば「菩提樹」とか、「枳」とか、「Devil Flamingo」とか。
              歌詞を見ると訴えかけるような、どこか病んでいるような、
              そんな感じなのですが、その癖のある部分がなんともたまりません。

              聞きながら自分にとってのワインに近いなと思いました。
              Ticoはお酒が好きな割には全然強くなく、特にワインとの相性は最悪です。
              飲むときはくいくいいけて、結構良い気分になるのですが、
              そのあとの二日酔い気分がひっぱるひっぱる。
              飲むたびに「次は控えよう」と思いつつ、またつい飲んでしまうのです。

              そんな妙な中毒症状を感じさせる曲目の数々でございます。
              まあ、難点をいえば、カラオケで歌いにくいところでしょうか(笑)
              そんなにメジャーでもないし、人に言ってわかるかなあ。
              2008.04.03 Thursday

              再びグランドフィナーレ

              0
                アニメ「ARIA the ORIGINATION」がついに最終回を迎えました。

                原作二話分をどうまとめるのか気がかりだったのですが、
                蓋を開けてみると実に見事なオハナシの展開で、
                アリシアさんの引退セレモニーのシーンまで入れてくれるとは!
                感無量であります。

                アニメ第一期から数えると、実に四クールも放送されたのですね。
                「the ANIMATION」の第一話登場のアイちゃんが、最終回でも顔を出して
                始まりと終わりがきれいにリンクしていて、思わず涙モノ。

                最終回を見るまでは「終わってしまうのか」と寂しい気持ちでしたが、
                ラストを見て、なんだかほっこりする感じがしました。
                佐藤監督、キャストの皆さん、おつかれさまでした。

                そんなARIAですが、これからむだづかいラッシュになります(爆)
                ドラマCDの第二巻が発売される上に、DVDが4月から順次発売。
                当分は「あーれー」とくるくる回る日々になりそう。
                ちょっとウレシイんですけどね。
                2008.04.02 Wednesday

                ひさびさヴァナ日記

                0
                  ひさしぶりにヴァナ日記をつけてみんとす。

                  といっても書くことあまりないんですけどねー。
                  レベル上げPTでのギチギチした雰囲気に嫌気がさして、
                  ナイト上げはもっぱらカンパニエバトルでやっています。
                  レベル66でもそこそこ活躍できるのが楽しい。



                  大戦時代のジャグナー森林で見た夜明け。
                  たまにハッとするようなきれいな景色を拝めるのがFFのいいところ。



                  オーク軍の拠点、ラヴォール攻略戦に参加してみたの図。

                  攻め込んだのはサンドリア王国の二個部隊、
                  守るオーク側は戦車含めた四個部隊で大激戦。
                  NPCと協力して二匹討ち取りましたが、その後でボコボコにされました。
                  行くまでの距離が遠い上に駐留している部隊も多いので、
                  敵軍の本拠地を落とすのはそう簡単にはいかないようです。
                  やるなら呼びかけて本格的に組織していかないとだなぁ。

                  カンパニエバトルで心待ちにしているのが、
                  獣人軍の秘密兵器、シージターレットの登場なのですが、
                  情報見る限り絶望的に技術力が低いので当面拝めそうにありません。
                  半年後とかには見ることができるかなぁ。
                  Calendar
                    12345
                  6789101112
                  13141516171819
                  20212223242526
                  27282930   
                  << September 2020 >>
                  Selected Entries
                  Categories
                  Archives
                  Recent Comment
                  • 鹵獲! 鹵獲!
                    Cattail (03/21)
                  • 艦これファンジンSS vol.7 「アイドルと最古参のギグ」
                    Tico (02/08)
                  • 艦これファンジンSS vol.7 「アイドルと最古参のギグ」
                    Lumina (02/08)
                  • 艦これ クリスマスシーズン!
                    Tico (01/11)
                  • 艦これ クリスマスシーズン!
                    Lumina (12/20)
                  • 艦これファンジンSS vol.6「デライト・ティーパーティ」
                    Tico (12/01)
                  • 艦これファンジンSS vol.6「デライト・ティーパーティ」
                    Lumina (12/01)
                  • 艦これファンジンSS vol.5 「記憶を抱きしめて」
                    Tico (10/26)
                  • 艦これファンジンSS vol.5 「記憶を抱きしめて」
                    Lumina (10/26)
                  • 艦これファンジンSS vol.4 「命短し恋せよ艦娘」
                    Tico (10/01)
                  Recent Trackback
                  Recommend
                  吉田の日々赤裸々。3 ゲームデザイナー兼取締役の頭の中
                  吉田の日々赤裸々。3 ゲームデザイナー兼取締役の頭の中 (JUGEMレビュー »)
                  吉田直樹
                  FF14の吉田PDの雑感コラム、最終巻! ゲームの裏側、仕事の作法、企画の考え方、そしてゲーム屋さんとしての生きざまなど、今回もうならせる内容です。
                  Recommend
                  吉田の日々赤裸々。2 プロデューサー兼ディレクターの頭の中
                  吉田の日々赤裸々。2 プロデューサー兼ディレクターの頭の中 (JUGEMレビュー »)
                  吉田直樹
                  FF14のPにしてDである吉田直樹氏が四方山話を語る連載コラム! 開発の裏側から仕事のやり方、ゲーム業界への意見など、その話題は実にワイド!
                  Recommend
                  吉田の日々赤裸々。 『ファイナルファンタジーXIV』はなぜ新生できたのか
                  吉田の日々赤裸々。 『ファイナルファンタジーXIV』はなぜ新生できたのか (JUGEMレビュー »)
                  吉田直樹
                  FF14を文字通り「建て直した」プロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏の連載コラム! FF14新生の裏側がこれ一冊でよくわかる?
                  Recommend
                  Recommend
                  Eorzean Symphony: FINAL FANTASY XIV Orchestral Album【映像付サントラ/Blu-ray Disc Music】
                  Eorzean Symphony: FINAL FANTASY XIV Orchestral Album【映像付サントラ/Blu-ray Disc Music】 (JUGEMレビュー »)
                  ゲーム・ミュージック
                  FF14を彩る珠玉のBGM、そのオーケストラコンサートの様子を収録の一本! あの思い出の曲が大迫力でよみがえる!
                  Recommend
                  ハヴ・ア・グレイト・サンデー(1) (モーニング KC)
                  ハヴ・ア・グレイト・サンデー(1) (モーニング KC) (JUGEMレビュー »)
                  オノ・ナツメ
                  「ACCA13区監察課」のオノ・ナツメが送る、日常系ゆるやかストーリー。初老の作家と彼の息子、そして娘婿が織りなす、たのしい日曜日の過ごし方。
                  Links
                  Profile
                  Search this site.
                  Others
                  Mobile
                  qrcode
                  Powered by
                  30days Album
                  無料ブログ作成サービス JUGEM